Review(主に書籍や映像作品について書いています)

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2019/08/25
「トイ・ストーリー4」の感想: おもちゃになるもの-おもちゃであるもの-おもちゃでなくなるもの

| 要旨 |

トイ・ストーリーシリーズを観てきた人々にとっては、伝統を無視した不自然な作品、「トイ・ストーリー4」を単独で観た人々にとっては、時世に適った自然な作品だと評価するのが基本だと思われます。 この記事で私が試みたいのはこれらとは違う見方を提案することです。特に「トイ・ストーリー4」のラストが、トイ・ストーリーシリーズの伝統に照らし合わせてもそれ以外にあり得ないことを示してみたいと考えています。

「トイ・ストーリー4」の感想: おもちゃになるもの-おもちゃであるもの-おもちゃでなくなるもの
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2016/11/05
映画「君の名は。」 に関するとりとめもない感想

| 要旨 |

映画「君の名は。」が社会現象になったことについて、現代人の心理的傾向を提示し、考察を試みます。私の理解では、「君の名は。」は、映像作品だけではなく、その社会現象を含んで一つの作品です。

映画「君の名は。」 に関するとりとめもない感想
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2015/03/17
「かぐや姫の物語」-「姫の犯した罪と罰」を大胆に解釈します-

| 要旨 |

高畑勲監督作品「かぐや姫の物語」の文脈を利用して、「姫の犯した罪と罰」を大胆に解釈してみたいと思います。 これはおそらく、高畑勲監督が意図したものとも異なる、突拍子もない解釈です。荒唐無稽との誹りを受けるかもしれませんが、もとより、原作「竹取物語」でも、姫の犯した罪と罰は明示的には示されていません。 バラバラのパーツを、整合化することができる解釈の一例として、展開してみたいと思います。 また、本作を鑑賞した時に感じたこともあわせて、書きとどめておきたいと思います。目次は次のとおりです。

1.「かぐや姫の物語」とは
2.「姫の犯した罪と罰」を大胆に解釈します
2.1.物語の設定について仮説を導入します
2.2.罪とは「かの地の記憶を思い出させてしまったこと」
2.3.罰とは「罪を犯した姫が自分自身に課した罰」
2.4.物語の設定を俯瞰した時に浮かび上がるもう一つの罰
2.5.まとめ
3.本作を鑑賞した時に感じたこと
3.1.なんて瑞々しい感性なのだろう
3.2.手ごたえのある人生を送ることの難しさ

「かぐや姫の物語」-「姫の犯した罪と罰」を大胆に解釈します-
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2015/02/11
ハイデガーの『技術への問い』による『魔法少女まどか☆マギカ』解釈

| 要旨 |

ブレインストーミングレベルの著述ですが、ハイデガーの『技術への問い』から『魔法少女まどか☆マギカ』を解釈し、 『魔法少女まどか☆マギカ』の方が、ハイデガーの『技術への問い』より、哲学的には思索が進んでいることを提示したいと思います。 (※本レビューの原文は英文ですので、適宜日本語訳をご参照ください。)

ハイデガーの『技術への問い』による『魔法少女まどか☆マギカ』解釈
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2014/11/08
eden*

| 要旨 |

「eden*」は2009年にゲームブランドminoriが発売したノベルゲームです。 本作は、ともすると粗製濫造との誹りを受けかねない美少女ゲームのジャンルにおいて、稀有と言うべき高品位、高品質を実現しています。 グラフィックについては論を俟たないにしても、シナリオが論理的に構築的であり、終末もののストーリーにありがちな思考停止的な悲劇、読者救済的な喜劇にも回収されない点で、好感が持てます。 制作陣の実証的な姿勢が窺えます。

eden*
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